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理事長所信

我儘に突き進め

~「思いやり」と「感謝」 JAYCEEとしての誇りを持って~

第44代理事長 永宗大典

はじめに

第44代理事長 永宗大典 私の小さい頃を思い出すと、子どもは学校が終われば友達と海や山や校庭で何の気兼ね無く遊んでいたし、子供会や町内会の行事があれば近所のおじちゃんやおばちゃんも集まり一緒にワイワイ言いながら、私たち子どもの相手をしてくれました。そこには何かしらの形で近所の大人が接してくれる安心感を持って遊んでいたと思います。そんな中で大人と接するうちに相手を思いやる心を学んでいきました。大人は子どもに対し優しくも厳しく接していたと思います。

近年、生活スタイルの変化に接し方も変わってきています。しかし、日本人が元来受け継いできた思いやりの心や感謝する気持ちを忘れてはなりません。子どもであれ大人であれ、人と関わることで人間的成長をします。当たり前のことですが、相手のことを思いやり、そして相手もその思いやりに感謝の気持ちを持たなければ人間関係など築けません。大事なのは思いやりの心だけでなく、感謝の気持ちが一対でなければならないということです。人と人とが集まり行動を共にするには、お互いに思いやりの心と感謝の気持ちを持って接しなければ、一緒になって何かを成し得ることは難しいと私は考えます。

組織づくり

因島JCでは、毎年事業を行っておりますが、その全てを我々メンバーだけで行っているわけではありません。関係諸団体や町の方たちと共に活動して成り立っております。共動で事業を行い多くの参加を促すには、我々からいかに有効な情報発信をし、多くの意見や感想を受信できるかによって事業の意義が変わってきます。

ホームページを始めとする情報送受信ツールを使い、因島JCの運動・活動をより多くの方々に広めてまいります。また、このツールを対外的に使うだけでなくメンバー同士の情報交換の場としても使い、メンバー同士の情報共有を図ります。

どのような組織であっても総務が機能している組織は活力があります。総務は、縁の下の力持ちであり要です。その要の活力は、組織全体を動かすと私は考えます。裏方としてだけでなく、活力あるLOMを目指し行動することを望みます。

ひとづくり

日本上の青年会議所が抱える共通の問題として会員数の減少があります。因島JCでは、歴代理事長や拡大担当委員長の尽力により減少は微減でありました。今年度以降も拡大活動を行うことで極端に減少するとは思いませんが、危機的状況から脱出しているとも思いません。

我々の運動・活動を広げるためには、オピニオンリーダーとなりうるメンバーが少しでも多く在籍することが不可欠であります。拡大担当委員会が中心となり、今一度メンバー全員が目を向けLOM全体の共通課題として拡大活動を行います。

我々メンバーは、様々な事業を行うことで多くの子ども達と接しております。その時、子ども達は我々メンバーの言動から色んなことを感じています。それを考えると我々は、常日頃から子どもたちに対して様々な手本を示す必要があります。

研修事業においては、親世代である我々メンバーが子ども達の手本となるために何が必要か、そして子ども達のためにオピニオンリーダーとして町の大人達に何を伝えるべきかを考え事業を行いたいと私は考えます。

まちづくり

日常的に起こる凄惨な事件、教育現場に寄せられる心ない親の苦情。日本人が元来受け継いできたおもいやりの心、脈々と受け継がれてきた素晴らしい日本の伝統文化はどこへいってしまったのかと思う事件が多発しています。子ども達の世界で起こっている事件や事故のすべては我々大人達が招いた膿が出ていると思います。

子どもの教育問題を訴えるのであれば、まずは我々大人達が襟を正し、背筋を伸ばし、子ども達との活動を通して我々自身も磨かれなくてはなりません。子ども達と地域の大人達が関わることはとても大切な事です。今の子ども達には自分達で体験し、感じ、考え、そして自発的に行動する、そんな活き活きとした環境が失われつつあります。私達大人と子どもが体験を共有する場所が必要です。

子ども達を一人前の大人に育て、そしてその過程のなかで私達自身も地域社会の大人の責任を学んでいく、そんな活動を進めていきます。子ども達、保護者の方々、地域に住む多くの大人達、そして私達自身が共に感じ共に行動する。こうした、まちづくり事業を推進していくことが明るい地域の未来につながると私は考えます。

公益社団法人

(社)因島青年会議所は、ここ何年か多くの時間を掛けて論議をおこなってきました。総費用の50%以上を公益事業の実施に費やさなければならないなど様々な制限がかかります。しかし、公益事業を行うことそのものが目的ではなく、我々が色々と議論した事業が、結果的に公益で有意義な事業となり総費用の50%をこえることが必要であるのです。

公益性にばかり意識を集中するのではなく、最終目標である明るい豊かな社会の実現のため、何のための誰のための事業なのかを今以上に議論し、公益に有意義な事業を展開することが目的だと私は考えます。

おわりに

人は、成長していくごとに我儘になることを捨てていきます。我儘になる事よりも周り人の顔色を伺い、自分の言いたい事を我慢し、自分らしさを無くしていきます。そして、自分で考え率先して行動することを恐れるようになり、何も出来なくなってしまします。

我儘とは、独りよがりで自分勝手だと捉えがちですが、私は違うと思います。我儘とは、自分をしっかり持ち希望をかなえていく姿勢だと考えております。

私は、2004年に入会し自分に出来ることは何か、そして自分の役割とは何かを考え我儘に行動してきました。しかし、自分が我儘に行動し推し進めようとも、一個人の出来ることには限りがありました。そんな時に周りの人に助けられ、人の大切さに気付き深く感謝を覚え、協力してくれた人に思いやりを持って接するように自然となっていき、事業を成功することが出来ました。我儘に突き進むだけではなく、思いやりや感謝の気持ちを持って行動することの大切さを実感させられました。

せっかく入会したJCなのだから、率先して何かできることはないかをメンバー全員がそれぞれの立場でまちやひとに、対して思いやりの心と感謝の気持ちを持って考え我儘に行動する。その積み重ねが出来ればJAYCEEとして、また因島JCとしての誇りをまちや子ども達を含む全てのひとに示すことができるのではないでしょうか。まちやひとに思いやりの心と感謝の気持ちが溢れ、またJAYCEEとして誇りと思いやりの心と感謝の気持ちを胸に行動すれば、おのずとまちの人達や子ども達の素敵な笑顔に出会え、住み続けたいまち因島になると信じております。

JAYCEEとして、また因島JCとして誇りを胸に我儘に行動していきましょう。






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