あいうえおはよう
にしまきかやこ・作 (こぐま社)
3月、南のお寺の保育園に平成17年度最後の読み聞かせに行ったときのこと。
つつがなく楽しく終えて満足気に帰ろうとしている私たちを
年長組さんたちがどっと追いかけてきて、
「まってーっ!まだ、言いたいことがあるー!!」と、ひきとめられました。
「まだ伝えたいことがあるそうなので聞いてやってください。」と先生。
「何?」
すると、声をそろえて年長さんたち、
「一年生になっても、本を、たくさん、読みます!!」
そうか、それを伝えたくって追いかけてきたんだね!?
ありがとう。本を好きになってくれてとっても嬉しい。
その子たちが4月、南小学校に入学してきました。
元気いっぱいの19名の一年生。
約束通り、たくさん本を持って教室に行きました。
読み聞かせの時間に、面白そうだな、読みたいなと思ってくれるとこらへんまで紹介して、置いてくるのです。
各学年こうしています。毎月入れ替えるので、今月はどんな本があるかなと子どもたちも楽しみにしてくれているようです。
全部読み聞かせした本でも、自分でまた手に取って読んでみたいものなのですね。そうした時間が、読む力をぐんぐん育てていく大事なものなのでしょう。
5月、一年生の教室には、ツバメが入って来てにぎやかにさえずっていました。
「ツバメさんたち、何かしゃべってるみたい!?何て言っているかわかる?どんな音に聞こえる?」
と尋ねてみたら、「ピ、ピ、ピ」と子どもたち。
「ピピピかなぁ?よーく聞いて。日本語と全然ちがうねー。ちょっとカタカナで表せない音だよねー。
みんなの言葉は、あいうえおから始まる五十音で表せるけどね。」
と言って、ことばあそび絵本「あいうえお」につなげました。
にしまきかやこさんの布や刺しゅうを使った絵がほんとにかわいらしい。こぶたが3匹出てきます。
「あいうえおはよう。かきくけこぶた。さしすせそろって、たちつてとんだ。」
リズミカルな言葉の展開なので、子どもたちに後からついて言ってもらいます。
こういう、いっしょに声を出したりする詩や、ことばあそびも、どんどん取り入れていきたい。
「なにぬねのねずみ、はは、ひひ、ふふ、へへ、ほほ」ハ行はどれも笑い声になりますね。
のねずみが笑います。子どもたちも笑います。
日本語の楽しさ、美しさをこの子たちといっしょにいっぱい味わっていきたい。
この次は、どんな本を持って行こうかなと、頭をめぐらす私です。
こぐま社 (2003/03)
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記事作成 2006年05月24日
コメント
いつも楽しく読ませてもらっています。
「なにぬねのねずみ、はは、ひひ、ふふ、へへ、ほほ」
の次が気になり、自分で考えてみましたが上手く行きません。ちょこっと種明かしをしてくださいませんか!
オスロの日本人補習校の幼児部で『にほんごであそぼ』と題して集まりがあります。そこで、ときどきボランティア先生をしていて、この本はそこで読むのにとてもいいかもしれないと思いました!
はる海 : 2008年10月17日
ありがとうございます。
のねずみが笑つたあとは、ま行ですね。
まみむめ・・・なんだつけ?
手元に本がないので忘れました。ごめんなさい。
にほんごであそぼ 楽しそうな集まりですね。
この本は 絵もかわいくてわかりやすいし、
おすすめでーす!!
橋本和子 : 2008年10月20日
いつも読み聞かせありがとうございます。
先日、お話ししたかったのですが、私がバタバタしていて実現できず、ごめんなさい。
実は「読み聞かせを全校の前で」お願いできないかなと思っています。朝会の時に発達段階が違うので選書が難しいかと思うのですが・・・・。「橋本さんのキャラで5分くらい」
読み聞かせには大変感謝しています。
が、要望もありますので、諸々お話ししたい気持ちもあります。
年中ばたばたしているのですが、橋本さんのご都合にあわせて出かけていきますので、よろしくお願いしまーす。
瀬戸田中 内海京子 : 2009年04月27日
先日はありがとうございました。
とっても内容濃い読書タイムでした。
乙一さん、私は未知の作家でした。
読者案内に特集があったので、興味を持っていたのです。
子供たちが目を輝かせていました。
橋本さんのご自身の経験談は、良い指針になります。
今までは読書が嫌いでも、これから読めばいいんだ~と励まされたことでしょう。
生徒の日記を別便で送ります。
図書館担当として、ほんとうに嬉しい1時間でした。
私もすごく勉強になりました。
内海京子 : 2009年06月09日
生徒のOKが出ましたので、日記を紹介させて下さい。
3時間目に図書ボランティアの橋本さんが本の紹介をして下さいました。「森絵都」さんや「乙一」さんの本がおもしろそうでした。特に少し読んで下さった「阿久悠」さんの詩「凜とした女の子になりなさい」は確かにあまりそういう子は見かけないなぁと思い、自分は強く生きていきたいとおもいました。ご自身の話もして下さり、やはり本というのは人と人とをつなぐとてもいいものだと思いました。アンジェラ・アキさんの「伝えるんじゃなくてつながりたい」というのは今まであまり深く考えていなかったけれど、わかるような気がします。本は作者から思いが伝わるけれど、読んだ私たちもその本を紹介したり、感想を言ったりそういうところから人と人とが「つながるんだ」と思います。それを紹介して下さる橋本さんや図書ボランティアの方には深く感謝しています。また、本を読んだり紹介して下さるのを楽しみにしています。
瀬戸田中 内海京子 : 2009年06月10日
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