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因島自然観察

森林インストラクター駄賀恒男さんが、因島の季節ごとのとっておきの生き物情報をお届けします。

ギンリョウソウモドキとゴンズイ

 アケボノソウの花が終わり、因島の野山では、ノコンギク・リュウノウギク・シラヤマギク・ツワブキなど、キクの仲間の花が満開です。

 今回は、もう花が終わって実を付けている因島では比較的珍しい草と木を一種づつ紹介しましょう。

ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬、別名アキノギンリョウソウ)

DSCF0450.jpg 野山を歩いていると陽の当たらない場所で数本まとまって見つかります。とても植物とは思えない白い姿が印象的です。

 普通の植物は緑色をした葉を持っていますが、この植物は高さ10-30cmの全体が真っ白です。光合成によって自分の体やエネルギ-の元になる有機物を作ることをせず、他の植物の遺体から栄養分を採って生活しています。このような植物を腐生植物と呼んでいます。

 花は8月から10月に写真(10月20日撮影)のように下を向いて咲きますが、11月2日に確認したところ、上を向いて実を作っていました。

ゴンズイ

DSCF0620.jpg 釣りが好きな人は、“ゴンズイ”という魚をご存じの人も多いと思います。ここで紹介するのは、写真のような実のなる樹木です。

 日当たりの良い乾燥気味の場所に生える高さ4m程の木で、初夏に目立たない緑色の小さな花を咲かせますが、秋の赤い実は色鮮やかで、長期間残りよく目立ちます。約1cmの大きさの袋が熟すと裂けて、中から真っ黒な種が覗きます。

 魚のゴンズイはひれに毒を持ち食べても美味しくはありませんが、この木も材がもろくて役立たずなので、この“ゴンズイ”の名前がついたようです。

記事作成 2006年11月06日

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