島人の想いのせて 水軍陣太鼓代表岡村俊典さん
「一緒に因島で生きていこうよ」のメッセージをこめて、これからも太鼓をたたいていきたいと語るのは今年で30周年を迎えた、因島村上水軍陣太鼓保存会代表の岡村俊典さん(54)。
「一緒に因島で生きていこうよ」のメッセージをこめて、これからも太鼓をたたいていきたいと語るのは今年で30周年を迎えた、因島村上水軍陣太鼓保存会代表の岡村俊典さん(54)。
因島村上水軍陣太鼓保存会(岡村俊典代表)の17人は19、20日、韓国ソウルで開かれた、韓日伝統フェスティバル「韓日交流大祝祭」に出演し、初めての海外公演を成功させた。
会場のオリンピックホールは連日、2500人の聴衆で超満員。日本を代表して出演したのは4団体。そのなかで、「保存会」は中心的役割をしめた。10分間の独演や韓国のプロ演奏集団との共演を行ない、フィナーレでは会場全体を盛り上げた。太鼓に合わせて手拍子がたたかれ、最後は、「エイエイオー」でしめくくられた。
瀬戸内海は昔から、人や物、文化が行き来する壮大な交流の舞台だった。とりわけ、戦国時代を駆けた村上水軍の物語は私たちの心をとらえて離さない。水軍の伝統を今に伝えるグループに、しまなみの島々を結ぶ歴史のロマンを聞いた。
練習は週2回ほど、因島市民会館で行う。ネクタイ姿やラフな格好で職場からかけつけたメンバーの表情も、太鼓をたたくうちに精かんな水軍の顔へと変ぼうしていく