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理事長所信

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2009年度第42代理事長・村上英太郎の理事長所信はコチラから


第42代理事長・村上英太郎

第42代因島JC理事長・村上英太郎 1967年、海に山に囲まれたわが町“いんのしま”に英知と勇気と情熱をもった先輩諸兄が立ち上がり、因島青年会議所が設立されました。以来40年間、明るい豊かな社会の実現を目指し、様々な事業を展開してまいりました。その根底には郷里を愛し、誇りに思う気持ちが受け継がれているからだと考えます。

 私が幼少の頃、造船景気で島は活気にあふれていた記憶が残っています。人は行きかい、軒並みの商店街はその役目を大いに奮っていました。しかし造船不況が囁かれ、友人たちは因島を後にし、その姿を徐々にひそめ、人口減少には歯止めがきかず、先行きは不安を募らせています。

 そんな中において、我々がこのまちに出来ることとはなんでしょうか。未来の大局を見つめ、それに向かってなにかを始めることではないでしょうか。今なお、英知と勇気と情熱をもって明るい社会を築きあげる必要があるのです。

 2009年度、(社)因島青年会議所は、設立以来の目的である「明るい豊かな社会」の実現の為に地域の中で何が出来、何をすべきかを考え、“いんのしま”だからこそのまちづくりを目指し事業を展開して参ります。

まちづくり

 我々のこどもの頃を思い返すと、学校から帰って友達と連れ立って海や山に行ったりと、よく外へ遊びに出かけたりしました。現在のこども達は、友達同士が集まって外で遊ぶという事が、極端に少なくなっている様に思われます。ゲーム機などの登場で室内で遊んだりするのも時代の流れでしょう。しかし、その原因はこども達が外で遊びたくないという事ではなく、外で遊べないという環境も影響しているのではないでしょうか。また、独居老人、核家族化等による人と人との繋がりといったものが希薄になってきています。

 こういった問題を抱えた地域において、その打開策を打っていくことができるのは誰なのでしょうか。それは、この地域に住む我々自身に他ならないのです。高齢者がゆとりある生活をし、こども達の明るい未来を築くためには人と人とのふれあいを大切に、つながりを強めていくことが重要なのです。我々が問い、考え、進めていく必要があるのです。

 このまちで育ち、このまちに暮らすひとりとして、このまちの素晴らしさをこのまちに暮らす方々と共有し、誇りと自信を持ってこのまちを次世代に伝えていく事が大事であると考えます。

ひとづくり

 信じがたいような凄惨な事件や、常識では考えられないような悲惨な事件が連日ニュースで流れています。近年、そのテレビの向こう側であったはずのニュースは、身近におこってきています。こういった原因の多くはこどもの頃からの地域全体の教育環境もその一因ではないでしょうか。また家庭では親がモンスターペアレンツと呼ばれ、親業を全うしていないという原因も否めません。

 物事の善悪をしっかりと見据え「自分さえよければいい」といった利己的な考えをなくし、思いやりの心が溢れる健やかな人間を育てていかなればなりません。そういった地域の人々が一人でも多く育つことこそが、明日の「明るい豊かな社会」に繋がると信じ、ひとづくりに取り組んでまいります。

会員拡大

 どのLOMにおいても会員の減少は頭を悩ませている問題の一つです。『青年会議所』という固いイメージだけが先入観として入り、その内容を深く理解されていないからだと思います。

 地域の皆様に認知されるには、対外的な事業を実現させ、実績を残していくことが最良の手法であると考えます。そして公的な信頼と理解を獲得することにより、会員拡大に反映されていくと考えます。そのためにも「まちづくり」「ひとづくり」の活動・運動を進め、(社)因島青年会議所の更なる飛躍のため、全メンバーが一丸となって会員拡大に取り組んでまいります。

おわりに

 厳しい今だからこそ、我々の胸の中に息づく『いんのしまJCの魂(こころ)』を如何なく発揮し、若者らしく明るく元気に明日を切り拓いていこうではありませんか!

 我々青年のおかれている『現在』は『過去』からの期待であり、『未来』への責任なのです。“new one!=一粒の新しい籾”を蒔き、万倍にも実る稲穂に。これが繰り返され『過去』、『現在』そして『未来』に繋げていくのです。自分に関わっている全てを育みながら共に進んでいきましょう!

 一年間、宜しくお願い致します。