「奇跡の人」因島で公演
昨日、尾道因島ライオンズクラブ45周年記念公演『奇跡の人-THE MIRACLE WORKER-』を観に因島市民会館に行ってきました。会場にはお子さん連れやお孫さん連れをはじめ、多くの方が来場されていました。
物語は皆さんご存知、あのヘレン・ケラーについてのお話です。
ヘレンケラーは、1880年アメリカはアラバマ州の地主の娘として誕生。生後1歳7ヶ月のとき高熱により視力と聴覚を失ってしまいます。1887年、両親はマサチューセッツ州にある盲学校を優秀な成績で卒業したばかりの弱冠20歳アン・サリヴァン(通称アニー)を家庭教師として招き入れます。
サリヴァンは物事には名前があることを理解させようと、ひたすらヘレンの手のひらに指で文字を綴り続けます。そして、ついにヘレンの心が言葉の世界と結ばれる日がやってくるのです。
私は小学校か中学校でヘレン・ケラーの演劇を観た記憶がありますが、これまでのヘレン・ケラー(物語)の印象は、努力家で偉い人なんだという程度の漠然としたものでした。今回の公演「奇跡の人-THE MIRACLE WORKER-」では演題通り“奇跡を起こす人”に主眼をおいた物語だったと思います。
サリヴァンの強い意志と情熱は、現代我われに欠けているかもしれない、人に対する愛情、それ故の厳しさ、実直さというものを考えさせられた気がします。
終わりに、今回公演くださった劇団 ミラクルワーカーズをはじめスタッフの皆様、そして、主催された尾道因島ライオンズクラブの皆様、本当にありがとうございました。
コメント (1)
「奇跡の人」をご覧くださり、ありがとうございました。私はアニー・サリヴァン役の武田と申します。
芝居の内容をほんとうによく理解してくださり、感激です。この劇が半世紀にわたって上演され続けているのは、やはり台本が優れていて、内容に深みがあるからだと思います。
観る人の立場によって、それぞれに心に響く部分が違ったりします。アニーの不屈の精神には私も感服するばかりですが、この戯曲はそれだけでなく、親子の絆、家族の和解、固定観念からの脱却、人が自立するということとは・・・など様々なことを教えてくれる作品です。もちろん、私たちの大事なコミニュケーションの手段である「言葉」の大切さを、しつこいぐらい必死に訴えてきます。
私たち役者も、この作品に関われば関わるほど、ここから学ぶべきことが多く、次々に気づきが生まれます。それだけ作品がすばらしいということですね。
たくさんの方に共感し勇気を得ていただけるよう、次の上演の機会が得られればと心から願っているところです。
全く存じ上げなかった方のブログに芝居へのコメントが寄せられているのを発見し、ただ嬉しく、感謝の気持ちからコメントを入れさせていただきました。突然の失礼をお許しください。またご縁がありましたら・・・。
投稿者: 武田智子 | 2008年04月26日 01:05
日時: 08/04/26