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島人の想いのせて 水軍陣太鼓代表岡村俊典さん

 「一緒に因島で生きていこうよ」のメッセージをこめて、これからも太鼓をたたいていきたいと語るのは今年で30周年を迎えた、因島村上水軍陣太鼓保存会代表の岡村俊典さん(54)。

 2月、因島市民会館での創立記念公演と韓国ソウルでの海外初公演をやりとげて、確実にひとつの区切りを記した。ソウルでのコンサートでは、「世界の平和」を大声で叫んだ。若い世代へ希望を託し、全世界への発信をつづけていきたいと夢は大きい。

 30年前の昭和49年、中島忠由先生から「三島流水学軍用集」にある太鼓の復活をすすめられた。村上水軍の残したリズムは、獅子舞や盆踊りなど、子どもの頃から親しんできた島々の太鼓に息づいていると感じた水軍は、住民を守り、瀬戸を守ることを第一の仕事にした「賊でない水軍」に自信を持つこともできたという。

 岡村さんは、因島高校を卒業後、絵画などの総合芸術をめざして京都に出たが志半ばにして、父親の病気を機会に中国新聞因南販売所を継いだ。家族は母、妻1男2女の6人。家族が良き理解者であった。30周年コンサートには、成人した子どもたちが友人を連れてやってきて花束を贈ってくれた。因島ライオンズクラブの一員として奉仕活動をつづける。

※せとうちタイムズ2005年03月12日号より転載させていただきました。

コメント (2)

因島ユネスコ協会:

 因島ユネスコ協会事務局長の柏原と申します。
 2月14日尾道グリーンヒルホテルでのユネスコ中国ブロック活動研究会懇親会ではお世話になりました。会員一同に成り代わりまして厚く御礼申し上げます。
 感極まっての宮島ユネスコ協会長の発言が示すとおり出席者の皆さんも絶賛の嵐。大迫力の演舞は感動の一言に尽きます。
 恥ずかしながら同じ島人でありながら生で見させて頂くのは初めてでした。太鼓に加え、ほら貝、笛、跳楽舞。根っこが同じ島人であることを身体で感じ、込み上げてくる嬉しさで一杯でした。と同時に誇らしさで一杯でした。
 本当に感動をありがとうございました。
 皆様方のご健康と今後の益々のご発展を切にお祈り申し上げます。

村上:

柏原様
 コメントありがとうございます。
 懇親会ではお世話になりました。
 皆さんに拍手などで盛り上げていただき、また跳楽舞では参加者の皆さんに踊りに参加していただいたり、勝鬨を一緒にあげていただいたり、メンバー一同楽しく、気合いを入れて演奏することができました。
 何より、「感動」していただけたこと、大変嬉しく思います。
 今後も因島を中心に色々な場所で演奏していきますので、よろしくお願いします。またユネスコ協会の皆様にもお会いできることを祈っています。
 本当に、ありがとうございました。
因島村上水軍陣太鼓 村上

因島水軍太鼓について

 昭和49年に村上水軍の兵法書「一品流水学集」に記された鼓譜を基に、現代風にアレンジして再現した も のです。船団が出陣の合図でほら貝を吹き、太鼓の音に合わせて船を進め、また太鼓の合図で戦法を伝え陣形を作ったとされる当時の因島村上水軍の活躍を表現しています。

 代表曲の「胡蝶の陣」(こちょうのじん)は因島村上水軍の戦法の中でも最も恐れられた陣形から名前をとり、あたかも蝶が舞うが如く軽快にそして勇壮に戦った姿 を表現したものです。

 平成4年には、新しい取り組みとして、水軍の凱旋の時の踊り「村上水軍 跳楽舞」(むらかみすいぐんちょうらくまい)を復活させました。戦いに勝った事を島民達と一緒に祝うリズミカルで楽しい踊りになっています。